跡継ぎがいないお墓ってどうするの?
お墓は無限に納骨できる訳ではない
あまり実親の死について考えたくはないけれど、老衰ではなくある日突然その時がやってくることがあります。
にゃおママは19歳で実母、23歳で実兄を亡くしており、その時の葬儀や墓のことはすべて父が行っていました。
父の死後のことを考え始めたのは、にゃおパパから彼の祖父のお墓について話を聞いたことがきっかけでした。
おじいちゃんのお墓がどうやら定員オーバーらしくてさ
お墓を今後どうするかっていう話になったよ
お墓って入れる人数に限りがあるの?
お墓について全く知識のないことを認識したにゃおママ。
正確には、お墓に入れる人数の規制は法律などで定められてはいないけれど、お墓の大きさによって物理的に入れる人数が限られているそうです。
「そういえば、お母さんとお兄ちゃんのお墓って、お父さんや私が亡くなったら引き継ぐ人いないけれど、どうすればいいんだろう…」とその時不安がよぎりました。
お墓には毎年管理費がかかることを知る
お墓について全く何も知らないことを認識した私は、実家に帰った際に父にそれとなくお墓のことを確認。
すると会話の中で、父が3年前から祖父母のお墓も合わせての管理費を支払っていないことが発覚しました!
そもそも、お墓を購入してからも管理費を支払う必要があることすら知らなかったにゃおママはショックを受けました。。
その後、実家のお墓がある霊園(民営)についてネットで調べてみて、お墓の費用がいくらほどかを確認しました。
- 永代使用料(土地使用料)※非課税 … 400,000円~
- 墓石施工価格 ※税込 … 1,045,000円~
- 年間管理費 … 7,150円
これを参考にすると、母と兄の墓を立てたのには少なくとも1,445,000円以上かかっていたということ!
そして別途、毎年管理費を7,150円納付しているという事実…
これに加えてお葬式と仏壇も用意していたけど、総額いくら!?
人が亡くなってからも、こんなにもお金がかかっていた事実を知ると同時に、「みんなこんなにお金かけてるのかな?」と疑問を感じました。
墓じまいに必要な金額を霊園に聞いてみた
お墓の管理費が未払いという事実を知り、久々にお墓参りをすることにしたにゃおママ。
パパ、にゃおくんと共に埼玉にある母・兄と祖父祖母が眠るお墓のある霊園へ行きました。
事務所の方に未納分の管理費(7,150円×3年分×2墓分=42,900円)を支払い、お参り用のお花(700円×4束=2,800円)と線香(300円)を別途購入。
丁度良い機会なので、事務所の方に永代供養にして墓じまいした場合の金額を聞くことにしました。
事務所の方は金額の詳細を以下のとおり教えてくれました。
諸費用 | 基本料 | 10,000円 |
埋・改葬費 | 30,000円 | |
2霊位以上(5,000円) | 20,000円 | |
移し替え料 (1霊位10,000円) | 50,000円 | |
苑内改葬 永代供養 (1霊位50,000円) | 250,000円 | |
骨壺処分料(1つ5,500円) | 27,500円 | |
布袋料(1枚2,200円) | 11,000円 | |
事務手数料(墓所返還・改葬証明・改葬申請) | 41,800円 | |
墓所解体工事費用一式 | 440,000円 | |
合計 | 880,300円 |
事前に本やネットで調べて予想していた墓じまいの相場金額が100万円ほどで、2墓となると200万円ぐらいしてしまうのではと不安でしたが、2つで90万円程と聞き(それでも高いけれど)、状況を把握できたことで少し気持ちが落ち着きました。
事務所の方いわく、永代供養ではなく霊園内にて散骨にした場合、より価格が下がるとのこと。
散骨と聞くと、海や山で行うものと思っていたにゃおママは、民営の霊園でもできるということを初めて知りました。
いざ墓じまいとなった場合は散骨にする可能性もあるなと思いました。
補足として、にゃおママの実家のお墓は民営ですが、公営の場合はより安く済むと思われます。
また、お墓が寺にある場合は檀家になっているため、離檀料などが別途発生するとかなんかで色々とお金がかかるそうです。。
正直、にゃおママの今の経済力で実家が檀家だった場合を想像すると恐ろしいです😨
葬式や仏壇・墓は必要なのか?
突然の場合、調べる気力もなく葬儀会社にすべてをゆだねる危険性が高い
母や兄が亡くなった際、家族葬という形式で本当に近しい親族のみで葬儀を行いました。
母も兄もあまりに唐突に亡くなったため、父も相当憔悴しながら対応していましたし、私も当時は大学生、新社会人で未熟だったため、お通夜、告別式、仏壇・墓の購入といった流れに疑問を持たずにいました。
しかし現在は私も結婚して子どもがいますし、これまでの奨学金の支払いや、今思えば散財なことをして貯金がたくさんあるわけではありません。
もちろん、大切な故人を思う気持ちで立派な葬儀や墓を用意したい気持ちもありますが、それで自分や家族が金銭的な負担を背負っては本末転倒かと思います。
私たち親のことで、にゃおくんに将来負担を背負わせたくないな
父に確認すると、母や兄が亡くなった時はショックも大きく、死後の手続きは葬儀業者にほぼ任せており、健康保険や自治体からの支給される埋葬料や葬祭費のことも把握していなかったようです。
そして母の時は240万円、兄の時は190万円程葬儀に支払った、とあわせて父から聞いたときは正直「そんなに!?」と絶句しました。
記憶では葬儀会社の対応は手慣れていて安心感がありましたが、内容や金額を他社と比較したわけではないですし、妥当だったのかは正直わかりかねます。
通夜・告別式を行わない直葬や、永代供養・散骨についても知っておく
いま父は貯金もほぼなく、年金を頼りにギリギリの生活をしているため、今後実家じまいをする際の費用や墓じまいの費用は私自身が負担することになります。
実家じまいを行った場合の不用品処分の費用を考えた際、立派な仏壇も戸建ての家でないと置く場所がないため処分するほかないということにも気づきました。
母が亡くなった当時は兄もいましたが、その後不幸があったため結果として引き継ぐ者がいなくなってしまいました。
最近、島田 裕巳さんの「葬式は、要らない (幻冬舎新書)」という本を読んだのですが、日本は他の国よりも葬式や墓などに非常にお金をかけているのだとか。
今は火葬のみ行う直葬や散骨が昔より浸透していそうですし、遺骨を入れるアクセサリーもあるそうです。
実際に大切な人が亡くなったみると、その想いから手厚く供養してあげたいと考えるかもしれません。
ただ、「残された家族の生活やお墓の管理は今後どうしていくのか」という事はよく考える必要があるなと実体験で感じました。
父の健康状態や実家の老朽化の不安もありますし、先々必要になる準備やお金のことはできる限り情報収集していきたいです。