絶対音感レッスンを始める前に(年齢制限あり)
にゃおくんは2歳半から現在まで絶対音感のレッスンを受けています。
子どもの耳を良くしたいという自身の経験からくる思いと、育休中に読んだ育児本に記載された「聴力を育てる大切さ」の情報に影響を受けたことがきっかけでした。
しかし、ここからが親子の苦戦する日々の始まりでした。。
結論から申しますと、絶対音感の訓練は本当に大変です。
取得目安はおよそ2年くらいとネットの情報にあり、早めに始めるほど取得しやすいということで2歳から始めたわけですが、結果3年たった今でも完成していません😞
※リミットは7歳くらいで、完成した後も9歳までは訓練は継続だそうです。(レッスン回数は減り楽にはなるとのこと)
2歳頃までは、ある絶対音感の本を参考に自宅で訓練していたのですが、「本当にこれで身につくのか」段々自信がなくなったために色旗を使った絶対音感レッスンを行っている教室に通うことにしました。
絶対音感レッスンでメジャーなのは一音会ミュージックスクールという教室なのですが、場所が遠かったため自宅から通える絶対音感教室に現在も通い続けています。
ただ、そこの教室で3歳半ばに先生が交代となった際、その先生の絶対音感の指導方法に誤りがあったことを知り大変ショックを受けることに😨!
その教室では質の高い講師の方のレッスンを受講できるということだったので「まさか間違った指導を受けていたとは」と強い衝撃を受けると同時に、
先生任せにしないで、自分でも絶対音感の訓練方法を勉強しておくべきだった…
と自分の人任せな性格を反省するきっかけとなりました。
必ず読みたい本→江口式絶対音感プログラムの【新・絶対音感プログラム】
ネットなどで紹介されている絶対音感の身に付け方を今になって見ると、
そんなに簡単に身についたらウチは苦労してないよ…
と感じるのですが、ママ自身レッスンを始めて1年近くは絶対音感の習得方法が大変デリケートなものだとは思っていませんでした。
もし、絶対音感レッスンを検討されているという方は、始める前に「江口式絶対音感プログラム」開発者である江口寿子氏と江口彩子氏の本を読まれることを強くお勧めします。
ピアノレッスンを変える(3) 新・絶対音感プログラム 江口寿子・江口彩子/共著 | 江口 寿子, 江口 彩子 |本 | 通販 | Amazon
実は、私は江口氏の著書を教室での絶対音感レッスンを始めた1年後に知りました😓
最初に読んで自宅レッスンを始めるに至った本は、絶対音感を身に付けるメリットを魅力的に紹介していて「にゃおくんにも絶対音感をつけてあげたい!」というワクワクした気持ちにさせる内容でした。
個人的に語学には聴力がすごく大事だと思っており(音楽経験が長い友人は大体語学が得意だったので)、その考えも相まって絶対音感のレッスンを始めました。
ただ、その高揚した気持ちも教室レッスンが思った以上に上手くいかないことにより沈んでいき、ネットで知った江口氏の本を読んでみたことで
絶対音感のレッスンってこんなに注意点あるの!?
と驚愕しました。
絶対音感のメリットはネット上でも数々紹介されていますが、絶対音感を習得するための注意点は江口氏の本でしか詳細に紹介されていないと思います。
そして、絶対音感レッスンは行っている音楽教室が少ないニッチな習い事です。
なので情報が少ない中、絶対音感の習得方法を細かく綴った江口氏の本は非常に参考になります。
絶対音感の<おけいこ>内容を知る
江口式は単音を覚えることから入らず、和音を色旗に結び付けて決まった順番に覚えることからスタートします。
- 赤(ドミソ)
- 黄色(ドファラ)
- 青(シレソ)
- 黒(ラドファ)
- 緑(レソシ)
- オレンジ(ミソド)
- 紫(ファラド)
- ピンク(ソシレ)
- 茶色(ソドミ)
- 黄緑(ラド#ミ)
- 肌色(レファ#ラ)
- 藤色(ミソ#シ)
- 灰色(シ♭レファ)
- 水色(ミ♭ソシ♭)
なぜ訓練は単音じゃないの?
「なぜ単音ではなく和音を覚えることから始めるのか」に対し、江口氏は
「和音=顔全体」であり、「単音=顔の一部」なので、大勢の中から特定の人を探す時は「顔全体」を知っていた方が見分けがつきやすいことと同じ
と著書に記しています。
また、これらの和音は中央音域でのみ練習します。
実は冒頭で記載した前任者の指導誤りというのがこちらで、その先生からは
「中央音域だけではダメで、いろいろな音域で訓練しないといけません」👈これが間違い💦
と指導されて私はしばらくやってしまってました😓
<おけいこ①>※一日のレッスン回数は4~5回が理想とのこと
まずは「白鍵の和音」9色の旗を覚えます。
<おけいこ②>
覚えられたら「色」から「音名」で答える練習に進みます。
あか!ドミソ♪
きいろ!ドファラ♪
って答えるよ
<おけいこ③>
白鍵の単音テストをします。
<おけいこ④>
白鍵の絶対音感がついたら「黒鍵の和音」5色の旗を覚えます。
<おけいこ⑤>
我が家はここまで至っていないのですが、「黒鍵の和音」がすべて覚えられたら白鍵同様に「色」から「音名」で答える練習に進むとのことです。
その際、#や♭はドレミ(イタリア音名)で表現するのではなく、「ドイツ音名」で答えるそうです。
※ピアノレッスンを変える(12) あなたが教える絶対音感Q&A | – |本 | 通販 | Amazonより、「ラドシャープミ」「シフラットレファ」などの呼び方は小さい子どもにとって答えにくく問題になったとのこと。
<おけいこ⑥>
⑤が完全に答えられるようになったら「絶対音感」がついたと言えますが、この「絶対音感」は年齢とともに音の高さを比べる「相対的なきき方」に引っ張られ消える恐れがあるため、9歳の誕生日まで『維持練習』を続ければ一生消えることがないとのことです。
絶対音感レッスンを始める前にリトミック教室に通う場合の注意点
絶対音感が身に付くまでにやってはいけないことは江口氏の本に細かく記載されているため、そちらを確認することがマストなのですが、その中で
これ1~2歳の頃リトミック教室でやってたじゃん!
という練習があったのでご紹介します。
それはドレミ体操というものです。
ネットでどんなものか検索するとスグ出てくるほど浸透している体操ですが、簡単にいうと「ドレミの音階を体の部位を触って覚える」ものです。
音の「高低関係」を覚える練習は「絶対音感」を付けるためには避ける
ドレミ体操に限らず、<おけいこ>をする時にも「音の高さ比べ」をするきっかけとなる発言は避けなければいけません。
これは「単音ではなく和音を覚えることから始める」理由とも共通しています。
絶対音感レッスンでは音の「響き」を手掛かりとして音を覚えて、他の音と比べないでその音だけが出てきてもわかるようにします。
単音では「響き」の手がかりが弱く、目立つ手掛かりである音の「高さ」をものさしとして判断してしまうため絶対音感が身に付きにくいということです。
絶対音感のレッスンは自宅か教室か
まずは江口氏の著書を参考に、どんな感じかご自身でレッスンを試されるのも良いかと思います。
※にゃおママの入り口は江口氏の著書ではなかったため
保護者からの指導のみで絶対音感が身についたご家庭もあるそうですが、個人的には一音会ミュージックスクールの教室でレッスンを始めるのが一番安心ではと考えています。
一音会では「ドクター・P(ドクターピー)」や「ミミちゃんクラブ」といった通信教育も用意されているのですが、この通信教育が大変な人気だそうで、にゃおママが始めたいと思った時期には「レッスン枠があいていない」とのことでした😢
もし、私と同様に一音会の教室も通信教育も受講できない場合は、ご自宅の近くで絶対音感レッスンを取り入れている教室を探してレッスン内容を確認されることをおススメします。